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セラピストであるということ

セラピストとしてクライエントと対峙するときは、無条件の肯定的関心を相手に持つ。
つまり心理的なベクトルの向きが完全に外側に向いた状態なのだ。

内部探索せず、自己の在り方と照らし合せずに完全に外向き状態でいると、自己は無限に拡散して行く。
つまり自己は「無」になっていくのである。
無になるためには、ある程度の訓練が必要である。

セラピストであるということは、人間的ではない。
普段の生活上のすべてで人間性を失うことは難しい。

一義的ではないが
セラピストとはそういう職業であるとも言える。

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コメント

セラピストとは、最も人間的な職業かと大きな勘違いをしていました。
自己を無限に拡散していくことができるなんて凄いです!!それによって人を幸せに導いていくのでしょうか。
ますます、セラピストに興味を持ちました。
ボキャブラリーが少ないので、うまく言えませんが魅力的な職業ですね。人間的にも大きくなれますねo(*^▽^*)o

投稿: 草野 | 2010年2月 7日 (日) 23時03分

>草野様

コメントありがとうございましたヽ(´▽`)/
セラピストをしている間は、自己は無であり、全てがクライエントさんの話す世界に没頭しています。
まったく人間的ではありません。
例えるなら悟りを開いたブッダのような無我の境地です。
その中で意図的で計画的な言葉だけを発します。

しかーし!
クライエントさんがお帰りになられた後は…
「おなかすいた!」「何して遊ぼう!」「スケボー楽しい!」という感じで、極めて人間的な人間に戻ります(笑)

面白い職業ですよ。happy01

投稿: sora | 2010年2月 8日 (月) 22時06分

相手の話を聴く、というよりも相手の方に「もっと話して」と
直接言うのではなく、プラスの方向に興味があるんだと
いうことをはっきりと示すことが大切なのでしょうか。
同じ話を聞く尋問と比べて考えてみたら、話を聞くことの
プロセスの中で、語る人の言葉に疑いを挟むようなことが
そういえばなかったかもしれないと気付きました。

投稿: 楽学生 | 2010年2月10日 (水) 05時36分

>楽学生様

コメント、ありがとうございます。ヽ(´▽`)/

相手の話を無条件に聴くというのは、実は結構難しく、ある程度の訓練が必要になります。
カール・ロジャースさんが来談者中心療法の中で提唱した「受容・傾聴・共感」が中心的なベースとなっています。
楽学生さんが仰られている通り、語る人の言葉に疑いを挟みませんので、途中でウソをつかれても気づきません。

カウンセリングの初期段階(最初の30分から1時間程度)では、プラスの方向もマイナスの方向も関係なく、ただただ受容的に聴きます。

しかし!
来談者中心療法だけではクライエントさんの素早い変化が望めませんので、途中からあらゆるパターン介入を行います。

「話を聴く」という行為は出来て当たり前のようで意外と難しいものです。

人間関係やコミュニケーションで悩まれていらっしゃる方は多く、その多くは自分なりの解釈をし、自分のバイアスを通して世の中を見ている方が多いように思います。

人々が予断を持たず、期待せずもっとプレーンな気持ちで語り合えるようになると、生きるのがもっと楽になって行くと思います。

投稿: sora | 2010年2月10日 (水) 12時29分

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