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感想:人は見た目が9割

人は見た目が9割

騙されました。

久しぶりに、途中で読むのをやめた本です。
1/3でやめました。

アルバートメラビアンの法則に基づいて
言葉そのものの意味は7%しかないのだから、
残りの93%がコミュニケーションとしては優位であるという結論らしいのですが。

その論拠が個人的な狭い世界のデータで断定しています。

例えば、「ヒゲを生やしている人は、自分に自信がない」から、自分を大きく見せようとしてヒゲを生やしてるんだ!と断定しています。
一例として、バスケットでNBAに行った田伏選手を引き合いに出し、彼はアメリカに行ってからヒゲを生やした。だから、そうなのだ! と。

しかし、ヒゲを生やしている人が、すべて自分に自信がない人なのでしょうか?
年をとってからヒゲを生やす人も沢山居ますよ?
津川雅彦さん、三国連太郎さん、レオンのジャン・レノさん。
髭を生やしてるけど、自分に自信がないとは思えないんですけど。

つまり、この人の論法は「最初に答えありき」なのです。
データや例は、自分の答えに合うものだけを引用し、合わないものは無視する。

この論法、どこかで読んだな…と考えてたら、思い出しました
「血液型人間学」の能見正比古さんです。
この人は、戦後、血液型での性格分類を流行らせた第一人者です。

戦前、戦中に血液型と性格に関するさまざまな研究から、「血液型と性格の関連性はない」と結論付けた研究があるに関わらず、「戦時中、日本軍は血液型と性格の研究をしていた!(だから血液型と性格は関連性がある)」と、いかにも持論が正しいかのようなミスリードを誘っていた。

そして長島茂雄は「B型だから●●●である」と断言する。
(その他のB型の人は無視)
その調子で、延々と自分の理論に合う人たちを羅列。

能見さん、当時高校生だった私は、完璧に信じてましたよ(笑)

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話を戻そう。
著者、竹内氏の理論も同じ。
自分の理論に合うものだけ。
客観的なデータはなし。

その持論に合うデータでさえ間違っているものもある。

「サングラスをかけている人は、自分の心を覗かれたくない!」

の、引き合いに出してるのが「ターミネーター」です。
氏いわく、「ターミネーターは自分より強い敵に心を見透かされたくないという心理から、サングラスをかけているのだ!」と。

ちょっと、まて!

ターミネーターでは、自分より強い敵は出てませんから。
自分より強い敵が出てきたのは、ターミネーター2以降ですから。

しかも!

ターミネーターには心がありません。
ロボットですから。

「心を覗かれたくない」という繊細な心を持った殺人マシーンをスカイネットが作るとも思えん!!!

一時が万事、そんな調子。
読むに値しません。

しかし、ひとつわかったことがあります。
こんなひどい内容に関わらず、発売から数年経ってもTSUTAYAでは平積み。
30万部売れればヒットと言われる出版業界にあって、100万部を超えるベストセラーです。(正確な販売部数はわかりませんでした。知ってる方、教えてください)

つまり、

「本はタイトルが9割」

ということは、言えると思います。

素晴らしいタイトルですね。

今回も長文でごめんなさい。
私以外の人の感想もどーぞ。

   ↓

■amazonレヴュー

■感想1
「人は見た目が9割」はウソ

■感想2
だにえるblog

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インクルーシブ・セラピー

引き続き、ビル・オハンロン氏の本です。

インクルーシブ・セラピー
[敬意に満ちた態度でクライエントの抵抗を解消する26の方法]

序章で、いきなり「禅」の話が出てくる。

 「多くの人にとって何の価値のない雑草も、
  禅を学ぶものにとっては宝物である。
  この態度をもって何事も行えば、人生はひとつの芸術となる」

実は、この本が届く前日、くしくも宗教や仏教のことを考えていた。
 「セラピーにとって大切なのはテクニックよりも
  慈愛に満ちた態度ではないか」
とか、そんなこと。

シンクロしてますね。

今、この時期に私が読む本のような気がしました。
面白そうなので、こっちも読んでみます。

ますます、ビル・オハンロン氏のことに惹かれていきますね。
もともと、変な人とか変わり者とか、大好きですし、
そもそも、私が一番の変わり者だし(笑)

ひとつだけ文句を言うとすれば、表紙が安っぽいこと(笑)
届いたら、びっくりしますよ。
その表紙のセンスは、30年前のものです。
30年前の保健の本ならいいけど。
イラストの方の猫の方が、絶対かわいいと思うよ。

2007年10月の第一版なので、すごく新しいものです。

そして、新しいセラピーです。

それで、読み進めていくと、これがすごく面白い!
先日書いたKISSメソッドと相反しますが、人の心は複雑で
相反することも沢山ある。
KISSメソッドだけではカバーできない部分もあるはずなのです。
一回転して、複雑で相反する心の世界に戻ってきました。

(すぐに影響を受けてしまうのですgawk

このビルオハンロンという人のセラピーや言葉遣いは
本当に可能性に満ちていて、楽しいです。

人とはそもそも、相反する感情や行動が内包されているから
それをまず承認することが大切なのです。
ちょうど、そのことに昨日気づいて、
今日、この本を読んで、
「なんてシンクロなんだー」って焦りましたヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ

日本人は神社にも行きます。
ということは、神道を信じているのか、抵抗なく受け入れています。
そして、お墓参りもお葬式にも出席します。
ということは仏教も信じているのか、抵抗なく受け入れています。

西洋の文化から見ると、とても相反することですが
日本人は、疑問を持つことなく、うまく受け入れています。

人は心の中で相反する思いを抱き、苦しくなることがあります。
「●●しなければならない」→「できない」

これは、一見、矛盾した、あるいは相反した感情ですが
当たり前のこととして、フツーにあることです。

なので、セラピストはそれを全て受け入れればいいのです。

私も完璧では有りませんが、完璧になることもならないこともできますし
あるいはそれを目指すこともできます。
あきらめても構いませんし、また、そうしないこともできます。

この本は、すごく面白い。
初級編のようでもあるし、すごく複雑な上級編のようでもあります。
セラピーをもっと楽しみたいというセラピストの方には
ぜひ読んで欲しい一冊です。

初級者なら表面的に理解できるでしょうし

上級者なら、深い洞察力を持って、さらに理解することもできるでしょう。

驚きと感嘆の連続です。
あるいは、全て既知のことかも知れません。
ここから新しい何かを学ぶこともできますし、そうしないこともできます。

INCLUSIVE THERAPY

ロジャースより許容的で、エリクソンより柔軟。

すっかり「可能性の王国」の住人です。

セラピーは楽しい!!

happy02






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ビル・オハンロン

傑出したセラピー本「可能性療法」を書いたビル・オハンロン氏の本を2冊。
今日はそのうちの1冊。

●考え方と生き方を変える10の法則
氏は、ヒッピー時代にうつ病で、とてつもなく病んでいて全てに絶望していた。
その時のことを、こう記している。

 「社会とそこに住む人々の偽善に幻滅していたし、
  まるで皮を剥がれ、神経をむきだしのまま、
  世間の冷たさや人間関係の苦しみにさらされていたような気がした。」

あるとき、自殺を決意し、少ない友人の何人かに別れを告げに出向いた。
そのうちの一人に、未来の楽しみを提供されたことで、自殺を思いとどまることにした。
それから、自分と向き合い始め、有能で傑出したセラピストとなっていく。

この本は、解決思考セラピーの本です。
セラピストの方が読んでもいいし、
今現在、悩みを抱えている人が読んでも参考になると思います。
自己変革、自己セラピーのためにも、役立ててください。


アプローチ自体は簡単なパターン介入から始まっています。
パターン介入と聞くと難しそうかもしれませんが、たいしたことはありません。
要するに「なんか、いつもと違うことを」ということです。
違う結果を望むなら、違うことをしなさい。

  同じ事を繰り返して、違う結果を期待するのはばかげている。

オハンロン氏の本は、いや、そのセラピーのやり方も含め
ユーモアに富んでいて、とても楽しい。
いつかこういうセラピーができるようになると面白いと思う。

日本の文化と時代性に合わせながら、ユーモアを交え
楽しいセラピーを標榜する。

エリクソンとかNLPの本とかばかり読んでいると、
「きっと、アメリカに鬱病という病気はないんだ」と思えてくる。
殆ど、話にも症例にも出てこないから。
きっと自尊心の高い民族で、相互扶助が発達してるんだろうなぁ、と、
そんな風に勘違いしてしまうところがあるのです。

ビルオハンロン氏の本を読むと、ホッとする。
あ、一緒だ(笑)
そうそう。
ふーむ!

新刊が売ってないみたいなので、絶版の可能性あり。
買うなら今のうちですよ。
ロープライスで、安くで買えます。

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